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オトギリソウ[弟切草]
オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物。
日本漢名は「弟切草」と書く。10世紀の平安時代、花山天皇のころ、この草を原料にした秘伝薬の秘密を弟が隣家の恋人に漏らしたため、鷹匠である兄が激怒して弟を切り殺し、恋人もその後を追ったという伝説によるものである。あるいは、鷹匠である兄が秘密にしていた鷹の傷の妙薬としてこの草を秘密にしていたが、弟が他人に漏らしたため、激怒した兄に切り殺されたという伝説に由来するという説もある。この不吉な伝説のため、付けられた花言葉も「怨念」「迷信」とされる。言い伝えでは、オトギリソウの葉に見られる黒い油点は、斬り殺された弟の飛び血とされる。
別名、ヤクシソウ、アオグスリともよばれる。茎や葉は止血などの民間薬として使われてきた。
2019年8月8日編笠山にて